訃報
弔問
いつ弔問に伺うかはお付き合いの度合いにより異なりますが、近親者は、お通夜や葬儀の準備を手伝う気持ちで駆け付けましょう。取り急ぎ駆けつけるときの服装は、地味なら平服でも失礼になりません。ただし、派手な化粧、指輪、装身具等、華やかなものは外しましょう。
NGマナー
電話でのお悔やみは非礼に当たります。参列の際に直接お伝えしましょう。またお悔やみの言葉では、使ってはならない「忌み言葉」があります。主に「度々」、「益々」など繰り返しを意味する言葉で、不幸が繰り返す、不幸が重なるといったことにつながるので、葬儀の場では使わないようにしましょう。
参列の流れ
受付
受付の際、バッグからふくさに包んだ香典を出して手に持っておきましょう。ご自分の番になったら、ふくさを開き、香典袋を取り出し、両手で受付係に手渡します。「この度はご愁傷様でございます」など、簡潔にお悔やみを述べ、芳名帳に記帳します。
ご焼香
焼香は、お香を焚いて拝む行為を指します。お香のよい香りを捧げることで自らを清らかにし、仏様や亡くなられた方に敬意と感謝の心を捧げるという意味もあります。つまんだ抹香を額の高さまで掲げ香炉の上に落とします。各宗派により作法や回数が異なりますが、心のこもったご焼香をすることが大切です。
NGマナー
開式時間の案内よりも30分程度早く到着するようにしましょう。香典ですが、新札は「前もって死を予期して用意していた」とされますので、注意しましょう。葬儀では、ご遺族に挨拶するのは控えます。親しくても長話をするのは控えましょう。またご遺族へ亡くなられた経緯を聞く事は最も配慮に欠ける行動です。
供物・弔電
供物
供物とは、故人の霊を慰めるため、または仏様への感謝の気持ちを表すことを目的として祭壇にお供えする品物のことを言います。種類として、生花・盛籠・お菓子などがあります。色々な種類がありますので注文時に葬儀社に確認することをお勧めします。
弔電
弔電とは、やむを得ず葬儀に参列できないとき、喪主・ご親族に対して弔意を表す電報を送ることです。訃報を受け、参列できない場合にはすぐに打電しましょう。あくまでも略式のものですので、生前お世話になった方の場合には、できるだけ早い時期に弔問するようにしましょう。
香典
香典
香典とは、線香・抹香や花の代わりに死者の霊前に供えるもので、現金を不祝儀用の水引を結んだ袋に包んだものを指します。金額には特に決まりはなく、多ければ良いというものでもありません。故人やご遺族とのつき合い、持参する人の年齢、立場などによります。一般的には5千円〜1万円が多いようです。
不祝儀袋
一般的には、水引きの付いた市販の不祝儀袋を使い、薄墨で表書きをします。 薄墨で書く意味は、「涙で滲んでしまった」という悲しみを表現するためです。毛筆を使い、楷書で書くのが正式ですがパソコンで印字した物でも構いません。表書きは宗派により異なりますが「御霊前」が一般的です。
服装・数珠
喪服
故人を偲ぶための正装をするという意味で、略式の礼服を着用します。男性であれば、ブラックフォーマル、女性は黒無地のブラウス・スカート、黒ストッキングがいいでしょう。注意点として、アクセサリーは外すのが望ましいです。学生は制服、無い場合はブレザー、ブラウスなどが良いでしょう。
数珠
数珠とは、石や木の玉を繋いだ仏具です。 念仏の数を数えるための仏具で108の珠でつくられるのが基本で、この数は煩悩を表しています。基本的に左手で持ち、移動中は手首にかけるか、左手で持ちます。本来、宗派ごとに違うスタイルのものですが、最近では略式といって、全宗派に使える短いものを持つ方が多くなっています。
受付・弔辞
受付
受付はその葬儀の窓口的扱いなので、礼を持って接しましょう。服装は、通常葬儀と同じ服装でかまいません。受付時、まず一礼、挨拶をします。香典を渡されたら、「お預かりします」などの言葉を添えて、一礼します。そして芳名帳に記帳をお願いします。参列者からのお悔やみの言葉に対しては、「ご丁寧に恐れ入ります」などと返します。受付係の他に、案内係、返礼品係など依頼される場合もありますので、葬儀担当者とよく相談をし、役割を決めてください。
弔辞
弔辞とは、葬儀の際に代表者が読み上げる故人への最後の挨拶です。故人と特に親しい方、長い付き合いの方に依頼されます。大人数の前に出て話す大変な役割ですが故人の死を悼み、参列者に対し人柄や業績を伝える役割も持つため、心を込めた自分の言葉で執筆し、気持ちを伝えましょう。